PSUの忘れ物 (その5) 完

si200.jpg

GRM本社のゲートには三重のシールドが張られていた。
政府に報告したデータとは偽りで規定外の出力のそれは
いったい何に対して装備されたのか今となっては定かではない。

だが今それが破られようとしていた。
両手で構えたフォトンランチャーから放たれた第四射。
ついにゲートシャッター毎突き破られ警備隊は一体の黒いキャストの
侵入を許してしまう。 残弾を気にせずランチャーを投げ捨て
本社地下へとキャストは向かう。本社防衛用のオートマシンも
手にしたライフルの熱線で飴のように溶けていくだけだ。

辿り着いた地下研究施設には誰一人として居なかった。
否、半身がSEED化した「人間あらざるもの」がひとり。
「...誰ノ差シ金ダ...?」真っ赤な瞳を光らせながら
かつてヒューガライトと呼ばれたそれは襲いかかって来た。


 十五分後、治安部隊が現場に到着した時には既にGRM本社は
謎の爆発で全壊した後だった。調査により報告にはない施設での
研究、規定外の兵器開発などが明るみとなった。
また半身が崩壊しつつも救助によりヒューガライト社長は
奇跡的に一命を取り留めたものの、後に一部不鮮明な説明と
謝罪と共に立場を退く事になる。

崩壊した現場からいくつかの重要なデータが発見されるが
肝心の遺跡から発掘されたものは欠片もなく
また襲撃した黒いキャストの姿も見つからなかったという

 これは -遥か遠いところのお話-


続きを読む

プロフィール

あまでら

Author:あまでら
欲望は無限なり
時間は有限なり

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR